先日、歌舞伎とマネをはしご。
今月で改装になる歌舞伎座で歌舞伎を観て、
今月オープンした三菱一号館美術館でマネを見た。
まず歌舞伎。
舞台装置や照明など、原始的で、ああいいなあと思った。
ハイテクでいろんな事が可能になった舞台の世界だけれど、ハイテク技術を使わない装置、転換の演出は、観客側が空想する余地を残している。
そういうの好きだなと。
最後にひもがつるつる落ちてくる振り落としや、人の手でひかれる幕、せり、盆、書き割り、全体にあてっぱなしの照明など。
それから、いろんな現象を音で表したり、
あんどんの小道具を持ち込む事で日が沈んで来た事を表したり、、
すべすべしてやわらかそうな、あの床も良かったな〜
歌舞伎役者の、たん!って踏みならすのと音も無くすっと下ろす、あの足さばきに興味津々。
黒子の人たちの動きも美しかった。
2幕の物語は、源平の戦いの時の話。(私は歴史に全く詳しくないのでこんな言い方。笑)
でもそこで語られているのは、全く普遍的なお話。
今も昔も。
その普遍性がいつの時代も共感を呼んでいるんだな。
その後、マネ展へ。
150年前に描かれた絵と向かい合う。
絵、ってすごいなあ。。
150年前に画家が向かい合っていたそのものに、今私が向かい合っている事の不思議さ。
ダンスや舞台では絶対に不可能なこと。
150年の時を経てもなお、生々しく、画家の息づかいを感じた。
そこにも、時代を経ても変わらぬ普遍的な人の気持ちがあらわされていて、だから現在も人々の共感を呼ぶのだろう。